親と子の見える世界の違い きれいなどんぐりを拾いなさい

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大人が思う"良い"ことは

子どもにとって良いとは限らないという話です。

 

 

以前こんなTweetをしました。

 

このTweetは大人同士を想定していたものですが

子どもと大人の間でも同じだと感じる出来事がありました。

 

先日公園に行った際に

お父さんとそのお子さんがどんぐりを拾っていました。

そしてお父さんがお子さんに行った一言がとても印象的でした。

 

「きれいなどんぐりを拾いなさい。そのどんぐり、割れてて汚いよ」

 

一瞬そばを通り過ぎたときに聞こえた言葉なので

背景は分かりません。

お子さんがどんな反応をしたかもわかっていません。

 

でも、この声掛けは

大人はやりがちで、

私も日々気を付けようと思っていることで、

アンテナに立ったのだと思います。

 

 

きれいなどんぐりって何だろう。

果たしてきれいなどんぐりだけが価値があるのだろうか。

きれいなどんぐりに価値を感じているのは親だけなんじゃないか。

子どもも同じだろうか。

 

子どもにとって

割れているどんぐり=汚い

割れていないどんぐり=きれい

という見え方ではないかもしれない。

そもそも

割れているかどうかで区別していないかもしれない。

全て同じどんぐりだと思っているかもしれない。

 

他にも

大きさや色、重さなど

どんぐりの違いを見るための基準は色々ありますが、

子どもにとってどれが魅力的などんぐりかは分かりません。

もしかしたらどんぐりであれば全て魅力的かもしれないし、

大きいどんぐりが魅力的かもしれない。

魅力的などんぐりは子どもが選び取るものであって

大人が基準を与えるものではない。

 

どんぐりに限らず

いつもその視点を大切にしたいと考えています。

つい、「大人にとって良いもの=子どもにとって良いもの」と

決めつけて子どもに失敗させないように、遠回りさせないように

長い人生経験を持つ大人が先回りして誘導してしまいがちですが、

自分と自分以外の価値観が必ずしも合致するわけではない。

それは大人に限った話ではなく、

大人と子どもの間でも同じだと思います。

 

子どもに声掛けをする際には

価値観の決めつけ、押しつけになっていないか?

これを念頭にいつも置いておきたいと

改めて感じました。