子どもが学校を選ぶとき、何を大切にするか?

 

我が家では

2歳の男の子1人を育てています。

 

先日電車に塾の広告があり、

「〇〇高校 〇〇名!」と書かれているのを

ぼんやりと眺めていました。

その高校は進学校

つまり偏差値の高い学校。

学校選びって偏差値だけが基準ではないよなぁなんて

ふと思いました。

 

息子が高校生になるような年の頃は、オンライン授業はもっと当たり前で

価値観もさらに多様化している世の中になっているだろうと想像します。

もう高校には行かないという進路を選ぶ人が多い世の中になっているかもしれない。

大学も同じく。

とりあえず、なんとなくみんなと同じ進路を選んでおこうという

世の中になっていない方が良いな。

学びたいタイミングで学べたら良いな。なんて

思っていますが、

もしかしたら小学校や中学校を選ぶタイミングが来るかもしれませんし

(私立の学校に・・・とか)

いつ、息子が学校を選ぶタイミングが訪れるかは分かりません。息子次第です。

 

息子は小学校入学ですら4年先になりますが、

いつか自分で学校を選ぶときに

何を重視して選ぶんだろう?

私だったらどうするだろう?

 

と考えていたら

すぐに思い浮かんだことは

今の私だったら「校風」で選びたい。

 ・・・校風で選ぶなんて当たり前なんでしょう。

 

私は自分の経験を基にそう考えています。 

校則が無く、生徒に決定権を持たせる校風がある学校が良いと思っています。 

 

少し私の話をしたいと思います。

私は地元の中学に進学しました。

どう考えても誰が見ても真面目な生徒でしたが、

元々地毛が茶色いということで

校則に違反するので

突然先生から呼び出されて黒染めをしろと言われました。 

先生にとてもがっかりしたし、自分自身を否定されたような気持になりました。

何のために黒染めをするのか?

黒染めをして喜ぶのは先生だけ。

そんなことのためにわざわざ呼び出して、

威圧することがこの人たちの仕事なのか?

本当に信じられませんでした。

 

校則なんかあるから先生は厳しく指導する必要がある。

靴下はなぜ白くなきゃいけない?

髪型をなぜ指定されなきゃいけない?

眉毛を剃ってはいけない?

眉毛を剃りたくなるお年頃、剃って眉毛が無くなる経験をしたらいいじゃない。

スカートが短くて何が悪い?

スカートが短くて男子にパンツを見られたとしても、

それも経験。 ミニスカが好きならどんどんミニスカ履いたら良いじゃない。

まだまだ若くて、失敗しても大した影響が無い時期なのに

失敗する経験を奪っている校則の存在意義が全く理解できませんでした。

 

当時中学の頃に通っていた塾では、

学力別にクラス分けされていて、

私は一番成績の良い上位クラスにいたのですが、

テストの度に落とされるのでは?とヒヤヒヤしながら

なんとかしがみついて上位のクラスに居続けました。

そんなにとびぬけて賢かったわけではない私ですが

学校の中では上位5位以内に入る成績だったので、

テストの度に成績表を周りにさらされ、

「真面目」という言葉でからかわれ、

今思うといじめだったんじゃ・・・?と思うほど。

中学の中では上位かもしれないけど、

私より成績の良い人はいっぱいいるのに、ただみんながそれを知らないだけなのに、

からかってバカにしてけなして妬んで何が楽しいんだろう。

そんな視野の狭い人たちの中で学校生活を送ることが苦痛でした。

 

先生にも生徒にも理解できないことばかりで、

全く楽しくなくて早く終わってほしかった中学時代。

 

塾で同じクラスに居た人たちは

人を成績でからかったりしないし、

頭が良い上にユーモアがある。

こんな人たちと一緒に学校生活が送れたら最高に楽しいだろうなと思い

必死に勉強して同じクラスの人たちが受験する進学校へ私も進学することができました。

 

その学校は校則の無い学校でした。

校則が無い上に自由な校風の学校で、

文化祭や体育祭は全て生徒主導で企画、運営するような学校でした。

服装も髪型も持ち物も何もかも自由。

 

自由の裏には責任が伴うことを

体験を通して学ぶことができた高校時代。

その上、身なりを何も指摘されず、

周りの子たちはミニスカやロングスカート、ジャージやスウェット、

茶髪や金髪、中にはビーチサンダルで登校するような子も。

必ず着る必要がある制服は無く、「標準服」が存在するだけ。

みんな好きな恰好で過ごすことができた。

先生はだれもそんなどうでもいいことに時間を使わないし、気にも留めない。

 

良い意味で生徒をほったらかしてくれる学校でした。

 

本当にこの高校に入学してよかった。

中学時代にこの人たちと同じ学校に進みたい!と思えたから

受験勉強を頑張れた。

そして学校生活では伸び伸びと自分らしくいられた。

どうでもいいことに労力を割かず、大切なことに時間を注げた。

 

この経験から思うことは、

学校は校風とそこに通う人から選ぶことがやっぱり大事なんだということ。

 

結局自由な校風を求めると、

それなりに成績が必要になるのかもしれないですが、

もしその自由な学校の中に身を置くことをどうしても求めるのなら

それが受験勉強のモチベーションにつながるのだと思います。

 

 

「自分のことを決めるのは自分」

「自由の裏には責任が伴う」

これは学生の頃から将来子どもが出来たら絶対に大切にしようと

思っていた子育ての基本方針です。

 

私のこの考えを息子がどう感じるかはわかりませんが、

もし息子がいつか学校を選ぶとき、

私なりの考えを求められたら伝えたいと思いました。